メダカの飼育方法


私独自の飼育方法を紹介しながら、メダカを飼うのに必要なことを書き留めています。
ただし、ここに書かれていることが絶対という訳ではありません。
あくまでもメダカを飼い始める時に参考にできる1つの方法としてご理解頂けたらと思います。
飼い続けていると、どうしたらいいのか悩むことが出てくると思います。
そういった経験を積んでいき、独自の方法を確立されていく人がほとんどだと思います。
皆さん、メダカが健康に生活できるようにがんばって飼育しましょう。

水温

メダカに適した水温は24~28度と言われています。
また、一日の中で周期的な変動がある方が好ましいですが、急激な温度変化は避けなければなりません。
屋外で飼育する場合は、直射日光を避けるのはもちろんですが、冬場の凍結にはもっと注意が必要です。
水温が安定するのと、地熱が伝わりやすくする為に水槽を少し地中に埋めるなどの工夫をする必要があります。
メダカは、冬場は底の方にでじっと動かずに冬眠をしていますが、ヒーターなど使って水温を上げてあげると、冬場でも冬眠せずに活発に動き回り、産卵するようです。
しかしながら、寿命が短くなる為、自然の摂理を守った飼育を心がけた方がメダカにとっては良いのかもしれません。

水質

は意外と汚れているものです。
メダカを水槽で飼う場合はフィルターを取り付けて水を循環させるなどをすることにより、水をできるだけきれいに保つことができます。
また、フィルターろ過機から水が落下することにより、水中に酸素が供給され、一石二鳥です。
水道水を使用する場合は、カルキ抜きを行う必要があります。
通常は水を汲み置きしておき、2~3日後に使用するか、最近はメダカや水草に必要な栄養分を含んだカルキ抜き剤も販売されていますので、それを使うのもよいと思います。
ただし、屋外での飼育などで大量に水を使用する場合には、カルキ抜き剤も大量に必要になりますので、屋外での飼育の場合は汲み置き水を使うのが無難です。

水草

メダカの学名は稲を意味するオリジアスといいます。
したがって、田んぼで生息するのが最も自然な形ですが、一般の家で稲を育てるのは困難です。
では、どんな水草が良いのでしょうか。
メダカは産んだ卵を水草に付着させます。
そのような意味では、卵を付け易い水草が適しているといえます。
また、メダカは縄張り争いをする習性がありますので、他のメダカに攻撃された際に、身を隠すことのできる場所を水草で作ってあげることもできます。
メダカの飼育用の水草は、ホームセンターやペットショップで取り扱っている水草で、最も一般的なカボンバやアナカリスで十分ですが、その他、皆さんが気に入った水草があればそれを入れてあげても良いと思います。

水槽

メダカの飼育には水面の広い容器が適しています。
屋外では睡蓮鉢、屋内ではガラス水槽が一般的なようです。
もともと、メダカは上から鑑賞するものだったそうで、上から鑑賞しやすい水面の広い睡蓮鉢が用いられるのが多いのも納得です。
水槽で飼う場合、水1リットルに対して大人のメダカ1匹が限界と言われています。
これは縄張りの関係があります。
小さな水槽にたくさんのメダカを入れると、それだけ多くのメダカが縄張り争いをする訳ですから、日数が経つにつれてどんどんメダカが減ってきます。
これは我が家でも経験済みです。
最初はみんな仲良く泳いでるなと思っていたら、ある日突然1匹メダカが動かなくなっているのを発見。
それを機に、ポツポツと同様なことが起こって、最後には数匹に。
できれば1匹あたりの容積に余裕のある数で飼育した方が良いと思いますが、メダカをたくさん入れて群泳させる飼い方もあるようですが、適度な水流を与えたりする必要があるので、飼い方には十分注意をして下さい。

えさ

孵化したばかりのメダカの稚魚は、お腹に栄養の卵黄のかたまりであるヨックサックを数日間持っていますので、数日間はえさを与えなくても生きています。
ただし、えさに慣れさせるためにも、孵化して直ぐから市販のえさを細かくすり潰したものなどを与え始めた方がよいです。
大人のメダカには、2~3分で食べきれる量を、1日に2、3回与えます。
えさは、ミジンコ、ブラインシュリンプ、アカムシ、イトミミズ、クリル、フレークフードなどが市販されていますが、メダカ専用のフレークフードが栄養分もきっちり取れるのでお勧めですし、これだけでも十分です。
他に生えさを与える場合には、与えすぎは厳禁です。生餌には細菌が多い為、病気にかかりやすくなるリスクが高まります。

卵の孵化方法

メダカは水草などに産み付けられます。
水草に卵が付着しているのを見つけた場合は、速やかにその水草ごと別の水槽などに移すのが一般的なようです。
そのまま水草についたままにしておくと、メダカに発見された場合、食べられてしまいます。
メダカを飼育しているとメダカの口に卵が付着しているのをたまに見かけます。
あまり気持ちの良い光景ではありませんね。
他には、つまようじなどで卵を水草から取り、予め用意しておいた水槽の水草に付け直すとか、スポンジを水にひたひたの状態にして、その上に卵を置くとか、様々な方法があるようです。
我が家での方法は、「我が家での飼育方法」でご紹介したいと思います。

孵化後の飼育

メダカの卵から孵化したあとは、別の水槽(卵の段階で専用の水槽に入れている場合はそのままでOKです)に隔離し、光が十分当たる場所におきます。
ただし、直射日光は避けて下さい。また、ポンプや浄化槽は必要ありません。
えさは市販の餌を細かくすり潰したものを十分に与えます。
食べきれずに余るので、それは適時取り除きましょう。
そのままにしておくと、残ったえさにカビてしまいます。

我家での飼育方法

我家では、次に示すような方法でメダカを育てていますが、私は基本的に面倒臭がり屋なので、できるだけ日々の管理は楽にしようと思いつつ、日々、悩みながら飼育方法の改善を試みています。

水槽
大、中、小、極小の4種類使用しています。
大は大人のメダカ用です。サイズは幅300mm×高さ240mm×奥行き170mmで、ガラス製の水槽を使っています。
中は大きめの子メダカ用です。サイズは幅390mm×高さ270mm×奥行き240mmで、ガラス製の水槽です。大人のメダカ用よりサイズが大きいのは、数が多いからです。
小は稚魚や小さい子メダカ用で、ホームセンターなどでカブト虫などと一緒に売っているアクリル製の虫かごです。
極小はメダカの卵を孵化させるためのものです。小びんを使っています。

砂・砂利
基本は赤玉土+砂利を使っています。手順は次の通りです。
1.中位の赤玉土を必要な量より多めに水洗いし、ふるいにかけて細かいものを取り除きます。
2.これを水槽の最下部へ敷く。(熱湯消毒しても良い。)
3.この上に砂利を敷く。
4.水を水槽の半分位まで入れる。すると、取り除けなかった土が浮遊し、ガラス面に付着するので、その水をカップなどで再び取り除く。
5.ガラス面をきれいにし、水草を赤玉土の部分に植え込んだあと、再び水を入れる。その際、少しづつ入れて、取り除けなかった土が浮遊しないようにゆっくり入れる。
6.そのまま1日放置するか、ろ過装置を取り付けて稼動させれば水は透明になる。
砂利はお好みのもので良いと思います。我家では、水がきれいになるとかいう砂利を使っていますが、そのまま使うと水が白っぽく濁るので、何度か水洗いをしてから使っています。普通の砂利にしておけばよかったと後悔しています。

水草
ホームセンターやペットショップなどで売っているカボンバなどを植えています。浮き草のホテイアオイも入れてみましたが、入れた水槽が大人のメダカ用の水槽で、設置してあった場所があまり光が入らない場所だった環境のせいか、短期間で枯れてしまいました。メダカが卵を着けてくれると期待していましたので残念です。

ろ過装置
水槽の上部に取り付けるタイプのものを使っています。小型のものなので、じゃまにならず気に入ってます。ろ過能力も高く、おすすめできます。

えさ
市販のメダカ用フレークフードを与えています。ある程度大きくなるまでは、このフレークフードを、100円ショップで売っている小さなすり鉢ですり潰して与えています。

卵の孵化とその後の飼育
小さなびん(口の小さいものはダメ)に水道水を入れ、それに塩を小さじ半分から1程度混ぜます。その中に採取した卵を入れて、光が入る場所に置いておきます(直射日光は避ける)。こうすることで、卵がカビにくくなります。
孵化したメダカは、別の、稚魚と小さい子メダカ用の容器へ移します。この容器ではろ過装置を使いません。静水で飼育します。
市販のフレークフードをすり潰したえさを与えるのですが、水面全体に広がるようにかなり多めに与えてやります。稚魚がえさに馴れて良く食べるようになります。余ったえさは取り除きますが、全てを取り除けないために水が早く汚れるので、短い期間で水を交換してあげる必要があります。


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